恩師 紅茶研究家 磯淵先生 急逝
私の恩師であり
紅茶研究家・モスバーカーの紅茶・
日本の紅茶普及第一人者であり
キリンの午後ティーの監修など
日本の紅茶界をリードされてきた
磯淵先生が
急逝されました。
少しだけ、磯淵先生との思い出を。
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今から遥か昔、父は製紙会社に勤めていたため
私が小学校４年生の時だったかな。ダイアナ元妃が日本に来日する際に
父の会社では、記念の写真集を作りました。
その写真集の「イギリス」の世界に
私はとてもとても憧れ、次の日から「リプトン」の紅茶を買って
ティーポットにいれて飲み、
ティーパーティーを開くことを夢見て、
いつかイギリスに行くことが、人生最大の願いになりました。
そして、
ようやくイギリスに行くことができ
たくさんの影響を受けました。
当時、日本での紅茶というと
または、３段トレイの美しい銀食器が並ぶティーパーティーの世界で
当時、全くお金のなかった私には手も足も出ず
かつ、「そういう紅茶じゃないんだよなぁ・・」と
心のどこかで思っていた頃
磯淵先生が発信する
紅茶コーディネーターの通信教育を知りました。
そして受講して、もう、毎日が楽しくて。
磯淵先生が考えた、たくさんのアレンジティーを
試しては、楽しむ。
紅茶コーディネーターの資格をいただいた後、
もっと学びたい！！と思った私は、
とある日、紅茶本でだけで知っていた先生に
磯淵先生の「サンデーティータイム」に参加をした時に
一気に、磯淵ワールドへ引き込まれてしまいました。
これだ！！！この素朴で飾らない紅茶、でも、みんなが
ハッピーになる紅茶。
そして、毎月開催される磯淵先生が直接指導される
紅茶研究コースへ通うことを決めました。
実家のある八戸から通うか、
転職して、関東に出てくるか・・・・
そんな相談も、磯淵先生にお話ししたことを覚えています。
慣れない一人暮らしと関東での仕事が始まり
予想していた世界と（当たり前だけと）全然違うこと、
そんな時でも、
紅茶専門店ディンブラに行くこと、
磯淵先生の紅茶のお話を聞くことが
私にとって、癒しであり、原点であり、
毎回ワクワクしながら通っていました。
金銀美しく、マナーを守るティーではなく
誰もが楽しめる紅茶。その現地でのお話、
スリランカ、インドのお話し・・・
結婚してからも、主人をディンブラに連れて行き、
磯淵先生に会ってもらって
先生から「千絵子さん、幸せだね！」と言われたなぁ。
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そして、私は仕事がどんどんと忙しくなり
紅茶から離れ・・・
（私の最初の名刺は、「紅茶&カラーセラピーうさぎ」でした」）
あれから７年が経った時、
ドテラのお仕事の仲間から、ある日
「千絵子さん、私、すごく楽しくて素敵な
紅茶教室に通っているんですよ」
その紅茶教室は、
仙台にあり、磯淵先生のお弟子さんの
柴田リリさんが主宰されていました。
早速、ブログを拝見すると
あぁ、懐かしいなぁ・・・
そう思って、毎日楽しみに読んでいた時、
「磯淵先生が仙台に来ます！」というブログを読みました。
セミナーの午前の部は、クローズで
磯淵先生とのティーパーティーを開くということで
リリさんとも面識がない中、快く受け入れていたいたのが
昨年の、5月25日のことです。（その日のこと）
あの日、７年ぶりに、磯淵先生にお会いしたら
「あーーーー！ちえこさんのこと、覚えているよー」から始まって
今の仕事のことを話すと
「頑張ったねー」と言われ・・・
また、紅茶を楽しみたいな。
あの日のセミナーで、
先生はこう言いました。
『紅茶って人が飲むから素晴らしい、
そう考えると、淹れ方なんて本当はどうでも良いのかもしれないね〜』
（インドのチャイのお話からだったと記憶しています）
今年は、
磯淵先生のサンデーティータイムに通いたいな。
なんだったら、スリランカの紅茶ツアーも
私、そろそろ行けるかも！？
と、思っていたら、2月22日の夜
目に飛び込んできた磯淵先生が、
事故で亡くなられたというツイッター。
一体、何が起きたんだ？？
？？？？？
意味わからない、うそだよね？
この間まで、スリランカ行ってたよね。
たくさんの方が、磯淵先生の早すぎる旅立ちを
悲しみ、嘆いていらっしゃいます。
私も、まだ信じられません。
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磯淵先生から、誰もが楽しむ紅茶。というのを
教わったからこそ
私は今、「自由な縛られないアロマセラピー」の世界で
生きているし、かつ、
発展途上国の原材料のことも
自分の中で感じ取れているように思います。
先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。
いつか。も、
また今度。も、
また誘ってくださいね。も、
それは、ないのかもしれません。
